路地裏のバンドマン

2021/01/14

路地裏の角3

「ボク!大丈夫なのかぁ、一緒に行って?」
「はい!」
 と以外に、はつらつと応えた。
 何時間も電車に揺られ夕方前に仙台に着いたのだ、仕事の始まりだ!楽器をそそくさと電車から降ろし、駅前からアーケードをくぐりガタガタゴトゴトと…。メンバー、アイちゃんと俺は数珠繋ぎのように楽器を運んだ。
 バンドはその日から仕事である。『ライダース』は色々な曲を演っていた。『ローリングストーンズ』、『ビートルズ』、『ビージーズ』等と’60sPOPS、シャンソン、R&B色々だ。どれも浅く幅広く、俺達はそれを聴いて見て盗むのだ。アイちゃんと俺はメンバーより早く宿舎を出て店の開く三時頃からオープンする五時まで二人で練習だ。アイちゃんはドラム、俺はギターだ。
 仙台に来て2週間位した頃だろうか、バンドリーダーが俺に、
「タツミ!お前、明日卒業式じゃねえかぁ?」と、俺は、
「あっ、はぁ…。」
 するとリーダーが、
「電車賃やるから、卒業式行って来い!」
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